就職活動をしていると最後に必ず聞かれる質問「最後に何か質問はありますか?」。
ここで何と答えれば良いのか分からない学生は多いと思います。
そこで今回は採用担当の筆者が、こういう質問が飛んできたら嬉しいなと思うポイントを解説していきます。
質問の仕方で面接の印象がプラスにも働く
「質問はありますか」と聞かれてよくある回答として、
- どういう時が喜びを感じますか
- ワークライフバランスはどういう感じですか
- 今後の選考はどの様に進みますか
- 入社してから成長する若手に共通することはありますか
といった質問をよく耳にします。
学生は単純に疑問に思ったことを聞いてくれているので、採用側としても素直にこれには回答をします。
しかし、学生によっては回答を求めるだけでなく、面接時の印象を良くする様な質問も飛んでくることがあります。
それは「働き方を具体的にイメージするための質問」です。
働き方をイメージするための質問とは
面接の質問でなぜ「働き方を具体的にイメージするための質問」が良いかというと、「この子は働き方をイメージできていて、更にその先の細かいところまで目を向けることができているんだな」と面接官に思わせることができるからです。
面接次の就活生は大抵の場合(9割以上)は、頭の中で考えている働き方と、実際の働き方にギャップがあります。
なので面接で話していても、何かこの子は違うことを思い描いて就職をしていそうだな、と感じる機会が多いです。
そんな中、例えばコンサルの企業だとして
顧客の課題の本質を見極めるために様々なアプローチがありますが、御社の提案してきたサービスはどれも革新的なアイデアで、それでいて顧客の課題をしっかりと改善している様に感じます。
これは他の企業とは、課題の掘り下げ方のアプローチが違うのか、施策を考える際の引き出しが多いのか、どういう特徴があるのでしょうか
といった質問が来た場合、働き方がイメージできている上で、更に「実際にそこで働いている人にしか聞けない具体的なこと」を聞いてきてもらえると、しっかりと調べてきてくれてる上に、もっと明確な答えを知りたがっているという印象を持つことができます。
働き方を面接以前に明確に持っておくために
それではどうしたら働き方を具体的に想像することができるでしょうか。
先ほどはコンサルの例をあげましたが、コンサルっていう分野に憧れている学生は多いですが、その働き方を知っている学生は驚くほど少ないです。
一番手っ取り早いのが、身の回りでその仕事をしている人に思い切ってインタビューをしてみましょう。
業界・業種が同じであれば最初はその企業に所属していない人でも問題ありません。
- 1週間、1日の働き方のイメージ
- 担当している仕事の範囲と、考えないといけないこと
- 何のスキルが一番重要になってくるか
こういった内容をインタビューして実際の働き方を頭の中で動かせるくらいまで鮮明にイメージしましょう。
もう一つの方法として世の中には、いろいろな業界・業種を紹介しているYouTubeチャンネル、ブログ等が存在しています。
当事者がわかりやすく説明してくれているため、具体的なイメージを持つことができるかもしれません。
このサイトでも、いろいろな業界の基礎を押さえる記事を書いているため参考にしてみてください。
明確に働き方を想像した上で質問を用意しよう
明確に働き方を想像することができたら、いよいよ質問を考えていきましょう。
実際に働くことを思い描いた際に、
- ここのフェーズって実際何をやっているんだろう
- 他の役職との仕事の境界はどこで引かれているんだろう
- その会社ならではの、他の会社と働き方が違うポイントはあるのかな
- 成長していくと、どの様に視野が広がっていくのかな
といった様に、考えている働き方で少し想像しにくい部分から質問を考えていきます。
ここまで行うことで、質問される側としても「この子は想像できているな」と思ってもらえます。
逆の立場としても、例えば「今あなたが勉強している分野に興味を持っている高校生がいる」とします。
単純に「何でその分野に興味持ったんですが?何が楽しいですか?」って聞かれるよりも「自分は〇〇に興味を持っていて、それはここの大学だからこそ勉強できると思います。実際やってみて〇〇はどれくらいまで勉強することができましたか?」具体的に聞かれた方が、アドバイスのしがいはありますよね。
面接では常に「相手の立場」で何を知りたいと思っているか、を考えて発言できる様な練習をしてみましょう。