留学を考えている人や、留学をしている人にとって、いつかは考えないといけない「就職」。
日本とは学期の仕組みも異なり、日本の学生と一緒に就職活動を始めることが難しいですし、周りに経験者が少ないため、就職活動をどの様に行えば良いのかが不明確ですよね。
そこで今回は留学生の就職方法についてまとめていきます。
留学先で就職活動をすることは不利なことなのか
留学に行くと「就職が不安」という声をよく耳にしますが、果たして本当に不利なのでしょうか。
もちろん、日本の学生と一緒に就職が行えない、という意味でそうかもしれません。
留学生は知らない土地で、慣れていない言語で、勉強量も多く、新しい価値観を持った人々と日々生活を行い、毎日の日常生活の中でも日本の学生と比べると非にならないほど、挫折や苦労、大きなハードルを乗り越えています。
留学生のそんなスキルこそ社会人になると強みになるスキルです。
就職活動は学生がジャッジされる立場で弱い様に見えますが、採用を行う企業こそ「一緒に働ける優秀な学生が欲しい」と願っています。
就職の仕方が分からないだけで、就職で戦える十分な経験はある。
しかし留学中は、周りに就職活動を始めている学生は少ない(海外は卒業してから就職をするケースも多い)ですし、日本人が他にいたとしても正規性である場合、海外でそのまま残りたい、と考える人も多いです。
そんな環境で過ごしているうちに、就職活動から逃げる様に、あまり情報収集をしないまま就職の時期を迎えてしまうからこそ不利になるのです。
筆者も学生時代はサンフランシスコの大学に通い、ボスキャリで内定をもらいました、現在はその企業で採用担当も行っております。
経験をしていて採用側の気持ちもわかるからこそ、優秀な学生が留学生にはたくさんいるのに就職がおろそかになってしまう現状を悔しく思っています。
だからこそこのサイトと一緒に就職について一緒に勉強して、万全の就職対策を一緒にしていきましょう。
留学生の就職方法1:現地での就職イベントに参加する
まず一番最初に紹介をするのが「現地の就職イベント」に参加することです。
留学先でも参加できる就職イベントが数多く開催されています。
ボストンキャリアフォーラム(通称:ボスキャリ)は、日本と英語のバイリンガルの学生を求める数百の企業がボストンに集まり、「金・土・日」の3日間で面接を何度も行いその場で内定をもらえるチャンスがあるイベントです。
厳密には、事前応募の開始する前々月くらいから、事前面接を行うことが多いです。
参加企業も多く、数社程度は自分の興味のある有名企業も参加しているはずです。
ボストンキャリアフォーラムでの内定率は約半数と、日本の就職と比べると非常に高い内定率になっています。

ボストンキャリアフォーラムに参加するために世界中の留学生が、この3日間を目指してボストンに集まります。
飛行機に乗って就職活動をするの?と思う方も多いかもしれませんが、実際私もボスキャリで就職をしましたし、採用担当者として参加をした際も、世界中から学生が集まっていたのを目にしました。
またコンサルや商社等の人気企業もこぞって参加をするため、英語を勉強している日本の優秀な学生も、その企業の内定を目指すためだけに、日本から飛行機でボストンに訪れる学生もいるほどです。
ボスキャリは留学界隈だと一番大きな採用イベントのため、このサイトでもボスキャリ専用の対策ページを用意しておりますので参考にしてみてください。
大きな学校や都市になると、その大学や街をターゲットに日本から企業が集まることがあります。
大きな大学には「日本人の留学生団体」の様なアソシエーションがあることがあります。
そういったグループは日本の企業から支援を受けていたり、日本の企業を誘い大学での就職イベントを開催することもあります。
また大学だけで無く、複数の大学をターゲットに企業が街で会社説明イベントを開催することもあります。
実際私がいた大学では数万人のマンモス大だったこともあり、日本から有名な企業が訪れてきて会社説明を受けたことが何回かありました。
その場で何回か面接を行い、最終面接直前まで行ってくれる企業もありました。
これに関しては留学のコミュニティーが凄い重要になってくる分野で、情報に敏感になっておく必要があります。
そういったコミュニティーに属さなくても問題はありませんが、所属する大学や街の就職イベントを開催している様な団体のFacebookグループや、インスタグラム、Xなどをフォローして、イベントが開催されていないかチェックする様にしましょう。
留学生の就職方法2:日本企業に就職のアタックをする
次に紹介するのは、普通に日本の企業に通常の方法で就職活動を行う、ということです。
日本人と同じスケジュールで就職を行うことも不可能ではありません。
日本と違って会社説明会など参加できないものはあるかとは思いますが、企業分析の方法はこのサイトでも詳しく説明をしていますし、きちんと対策すればそこは問題ではありません。
特に、コロナがあったことによって現地採用だけで無く、留学生だと頼めば「オンライン面接」に切り替えてくれる企業もたくさんあります。
まずはマイナビ等の有名なサービスに登録をしてみましょう。
むしろきちんと企業を調べて海外からでも受けたい、と思ってくれると採用担当としては非常に嬉しいです。
以下の記事でも自分から企業にアタックすることの重要性を説明しています。
また新卒採用が開いていない企業にも、どんどんアプローチをかけて良いです。
もちろん実力が伴わないから新卒採用を開いていない会社が多いですが、それでも企業研究をしっかりと行って、「その会社で働きたいんです!」という熱意を持って来られれば、両者にとって悪くない関係性だと考えます。
この様に留学生であっても、ここの手間を惜しまずにしっかりと準備をして、就職活動を行っていくことで、周りが行っていないから機会がないと考えがちですが、いくらでも内定をもらうための方法は存在します。
このサイトでもそういった熱意をある人を応援するサービスを用意していきますので参考にしていただければと思います。
留学生の就職方法3:逆求人サービスを利用しよう
逆求人というサービスがあるのをご存知でしょうか。
履歴書やポートフォリオを載せておくことで、企業からオファーしてくれる、といったサービスです。
留学生であれば、Global Career.comがあります。
この様に履歴書をあげておくだけで、内定のチャンスがあるのは非常にありがたいですよね。
しかし参加している企業に偏りがあったり、逆アプローチのため「自分にマッチしているか」は慎重にみないといけません。
あくまで目的は内定をもらうことでは無く、将来自分が理想の働き方ができる職場を探すことにあるのを忘れないでください。
そこでこのサービスを就職のメインの軸にはおかずに、他の方法を試しながらも試す、というのが良いと思います。
留学先にはスーツを持っていこう
就職の方法は多様化しつつあり、いろいろなサービスも出てきていますが、まだまだスーツを着て就職をする様なイベントや会社は多いのが現状です。
そこで海外で就職を考える人はいつそういうイベントに参加しても良い様に、日本からスーツを持っていくか現地で調達できる準備だけはしておきましょう。
せっかく留学に来て自由なのにスーツなんて、と思う方も多いかもしれませんが、相手の視点に立つ、ということも就職では少なからず意識していかなければなりません。
留学生は就職に不利ではない、チャンスはたくさんある
これまで説明してきた様に留学生であってもチャンスは多く残っています。
そのチャンスを逃さずに手にすることができるか、そうでは無いかはあなたにかかっています。
このサイトでは留学生のための就職に絞り、様々な対策方法を紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。