就職を始めると「自己分析」や、「企業研究」、という言葉を耳にする機会が多くなります。
しかし自己分析や企業分析を行う理由を本当に理解してできている人はどれくらいいるでしょうか。
自分を知り、社会を知る、その上で本当に自分にマッチした企業を選ぶ。
学生の時の決意が、今後の人生を大きく左右します。
だからこそ「自分に合ってる」と思える会社に入社していただきたいです。
時間のかかる作業ではありますが、「自己分析」と「企業分析」を行うことで、入社してからのズレを大幅に少なくできます。
そこで、世の中に溢れた自己分析・企業分析に何となく手をつける前に、この記事を読んで「なぜ行うのか」を理解していきましょう。
自分の強みが強みになるかは「志望する会社次第」
就職で今後以下の質問は何度も聞かれることになります。
あなたの強みは何ですか?
- コミュニケーションスキル
- コツコツと努力できること
- 共感力があること
いくつか準備すれば話せることはあると思います。
しかし、強みは同時に弱みにもなります。
強みが弱みになる?と思った方も多いと思いますが、解説していきます。
企業はみんな「自分の会社の合う人材が欲しい」と思い、募集をかけています。
ここで良く注意をしないといけないのは、企業によって必要なスキルは異なる。ということです。
あなたの「コツコツ努力できる」は他の人が持っていない資質かもしれませんが、「要領良く効率的に学習すること」を求めている会社にとってはデメリットになることもあるでしょう。
だからこそあなたの強みが、「強みとなるか弱みとなるかは企業次第」なんです。
人それぞれ異なる特徴を持っているのは当たり前で、その特徴がある環境では「特技」にもなるし、同時に「弱点」にもなり得ます。
ただし悲観する必要は無く、今あなたが必要なのは自分の強みを強みとして受け取ってくれる企業を見つけることです。
あなたの資質は、企業によって「強み」にも「弱み」にもなる
自己分析と企業分析は同時に行うべき
今あなたが、なんとなく働きたいと思っている企業は、あなたの「好き」には当てはまりますが、企業の「欲しい」人材に当たらない可能性もあります。
同時に「向いている」と思っていた企業でも入ってみたら自分と会っていないなと感じることもあります。
実際に入社してから3年も経たずにやめてしまうケースが多いのは(ポジティブな場合もありますが)就職時に自分と企業がマッチしているかを検討できているかでも大きく変わってくるでしょう。
まして大学であれば4年で終わりますが、働き始めると長年働くことになり、加えて後からどんどん専門のスキルも習得していき、違う業種への転職もしにくくなっていきます。
もしも学生の頃から就活時に企業をよく知り、本当に自分とマッチしているのかを検討することができれば、社会人になってからの過ごし方が大きく変わると思いませんか。
自己分析で「自分の資質」 に目を向けながら、「企業分析」を行うことで、企業が必要としている人材はどんな人かの理解が深まります。
自己分析と企業分析を同時に行いながら、両方の精度を上げていくことが重要。
膨大な企業から、入りたい企業の探し方
日本には従業員が10名以上の会社は40万件以上あります。
その中から「自分に向いてる会社」を探すために1社ずつ見ていくことはできませんよね。
だからこそ最初はザックリと、興味がある分野を考えてみて、その上で自分に向いている企業があるかチェックすることをおすすめします。
そこでおすすめの方法が、四季報などの就職の業界・業種、企業を紹介している情報を元に、とりあえず気になった企業をどんどんメモしていく、という作業です。
これを行うことで、ざっくり企業の山の中から自分が興味がある企業を知ることができます。
ある程度の丸つけができたら、その企業がどういう特徴があるのかを俯瞰してみてみましょう。
ただ、ここで注意しておきたいのが、探す際の基準として、最初は「働き方」が想像つく仕事から探していると思いますが、さまざまな業界・業種一覧をみることで「働き方を知らなかったけど、知ったら興味が持てた」ということもあるはずです。
まずは「ざっくり」と好きだと思える業界・業種を集めよう
業界・業種をしっかりと理解する
「商社」と聞いても、はっきりとどんな仕事をしているか言える学生は少ないのでは無いでしょうか。
業界、業種として知らなかっただけで、魅力的な仕事に気付けず就職が終わってしまうのは勿体無いですよね。
四季報等で企業を見ながら、気になった業界の働き方をYouTube等で検索してみることで、ざっくりとした働き方のイメージを想像することができます。
このブログでも業界・業種の働き方や、留学生がそういう業界でどういう働き方が求められているかも説明していきます。
業界を探す上では、どういう部分で自分はその会社に惹かれているのかも想像してみましょう。
例えば
- 仕事でやりがいを感じたい。
- 安定したワークライフバランスのある生活を送りたい
- 有名な企業で働きたい /出世したい
- 働く回りの人と楽しく働きたい
等、人によっては働く場所に求めるものが違うので、自分はどういう働き方をしたいのかは最初に知っておくと良いと思います。
自分がどういう価値観を持っているか分からない場合は以下の記事で自己分析を深めてみましょう。
【面接官が教える】留学生のやりたいことを見つける自己分析方法ある程度自分の理想の働き方と、興味がある業界・業種がわかってきたら、次に会社の求める人物像を考えてみましょう。
具体的に想像することができなければ、動画を見たり、近くのその業界で働いている人にどんな仕事をしているか聞いてみる等、なるべく実際の業務がリアルに想像できるくらいまでその業界のことは調べましょう。
そこで
- どんな働き方をするか
- どんな仕事の進め方が求められているか
- 人柄はどんな人が多そうか
等をまとめて行きましょう。
そうすると「好き・興味ある」けど「向いていないかも」と思う企業と「向いてるかもな」と思う企業が出てくるはずです。
それこそが自分の好きと特技を活かせるかもしれない企業になります。
ただし、これはまだ企業分析の1歩目に過ぎません。
「業界・業種が同じ」でも全然違う仕事をしていることは大いにあります。
少しでも興味がある分野があれば、いろんな会社を見渡して、興味がある中でも自分に一番向いているかも、って思える会社を探してみましょう。
その「向いているかも」を見つけることができれば、自分の就職の軸にもなります。
自分のしたい働き方ができて、企業から見てもフィットしてる会社を見つけよう
仕事選びの旅に出よう
「自己分析」と「企業分析」は同時に行うことで、相乗的に働き方のイメージがついてきます。
このブログでは、特に留学生の就職において、さまざまな業種で働いている方へのインタビューをもとに、どういう働き方が求められているのか、どういう仕事をしているのか、を具体的に紹介していきます。
ぜひ一緒に天職を探していきましょう。