ボスキャリの3日間で内定が出ないまま、元の学校に戻ることになり、
留学生は周りの就職の状況も分からないので途方に暮れている人も多いのでは無いでしょうか。
しかしボスキャリで内定が出なかったからといって、まだ全然終わりではありません。
むしろチャンスとして、「もっと広い可能性」にも目を向けていただきたいです。
そこで今回はボスキャリでも日本の就職でも採用担当として多くの学生を見てきた筆者が、内定が出なかったボスキャリ後の過ごし方について解説をしていきます。
ボスキャリで内容が出ないのは実はよくある話
留学生ともなると「ボスキャリ」がそのまま「就職活動」を意味するとも言えます。
留学生の就職活動となると、日本の企業に就職を考えている人は、みんなボスキャリで就職を決める、というのが王道の様になっています。
しかしボスキャリでどれくらいの学生が内定をもらったかのデータを見るとそうでも無いことがわかります。
ボスキャリの3日中に内定をもらえる学生は半数以下なのです。
また審査が継続している学生も全員がその後内定をもらえる訳でも無いので、約半数の学生は内定が出ないままボスキャリを後にしていることがわかります。
なので自分は「優秀では無かったのかも」と自分を責めることはせずに、帰国するまでに自分ができることを考え始めましょう。
ここで一つ朗報として、自分の視点をボスキャリから、日本の全体の企業に向けると多くの可能性が眠っているのです。
ボスキャリに来る企業は200社ほど、日本の企業は40万社以上あります。
やるべきこと1:興味のある業界の見直しをする
まずボスキャリで内定が無い場合の、次の行動として「受けていた企業の業界で、ボスキャリに来なかった企業も見てみる」ことをしてください。
例えば、コンサル業界の企業を良いなと思って見ていた場合、日本には数多くのコンサル企業がありますよね。
ボスキャリに来る企業は本当に一部だけなので、もっと良い会社は調べると当たり前の様に出てきます。
さらにボスキャリで一度失敗している反省を生かした状態で就職活動をスタートすることができるのです。
このように視野を広げて考えていくことで、新しく色々な会社が見えてくるはずです。
調べる際には「〇〇業界 ランキング」「〇〇業界 働き方 おすすめ」等、気になったワードでとにかく検索してヒットした会社をさらにどんどん調べていきましょう。
ここでボスキャリの経験が生きてきます。
この会社はこういう人材を求めているのかな、あの会社は自分がやりたいと思っていたことをもっと実現できそうだな、といった具合で一度就職を経験しているからこそ、得られる情報の解像度が上がっていきます。
そこである程度興味のある企業ができたらその企業をどんどんとリストアップしていきましょう。
凄そうに見えますが怖がらずにやっていただきたいです。理由も説明していきます。
私たち採用担当者は「優秀な学生と、企業の文化と合う学生と、双方共にメリットのあるマッチングをしたい」と考えてます。
そしてボスキャリになると周りは正規の留学生だらけですが、日本での就職となるとそんな人はレアケースですよね。
加えて留学生は、知らない環境で、ネイティブでも無い言語で必死に勉強をして、何度も挫折と克服を繰り返す試行錯誤の学生生活を送っています。
社会人にとって必要なのは、単純に勉強ができるだけの優秀な生徒ではなく「目の前の課題に挫けず真っ直ぐに向かっていくことができる」人なのです。
もしそんな経験をした学生が、新卒採用の時期が終わってしまっていたとしても「今留学中で、日本とは同じスケジュールで就職できませんでした、しかし調べている中で非常に御社に興味を持つことができて、少しでも可能性があるなら話を聞いてもらえませんか」言ってこられたとしたら、採用側の気持ちとしてはどうでしょう。
もちろん企業によっては厳密に採用の時期が決まっていてルールを変えられないことはありますが、「少し話をしてみたいな」と思う企業は少なく無いはずです。
そのため、採用ページが開いていなかったとしても、必死に会社のメールアドレスや採用担当のSNS等を見つけてアピールしてみることは無駄なことでは無いですし、チャンスがいっぱい眠っていると考えてください。
上記でボスキャリで内定が無かったとしてもチャンスが残っている話をしましたが、ボスキャリと同じ様に企業研究を曖昧にして「働き方が想像できていない」状態では意味がありません。
ちゃんと企業のことを調べ尽くして、話をしに行く様に心がけましょう。
日本の就活生は周りも就職活動をしているため、それなりに時間を使ってしっかりと就職をやってきている人達が相手になります。
「自己分析」と「企業分析」を同時にしないといけない理由やるべきこと2:他のキャリアフォーラムや、現地の会社説明に行く
これは現在勉強している学校の環境にもよりますが、学校自体にJSAの様な団体が日本から企業を呼んで会社説明〜面接を行うケースや、市内で複数の大学宛に日本から企業説明をしにくるケースがあります。
私はサンフランシスコの大学にいましたが、市内で日本から企業が来て説明会を行う通知等がFacebook等(今ならInstagramとか)で来て参加をしていました。
またはボスキャリ意外にも複数のキャリアフォーラムは存在しています。
こういった機会を「次もダメかも」と諦めることなく、日本に帰国する最後の時まで諦めずに就職活動を行いましょう。
やるべきこと3:就職の失敗理由をしっかりと分析しよう
上記で二つ、ボスキャリで内定が出なかった場合の対応方法を説明しました。
しかし、これまでと同じように面接をしたら良いのかと考えるとそうでは無いかもしれません。
本当に企業と自分がマッチしなかったことはあるかもしれませんが、もし少しでも企業の働き方があまり想像できておらず、それに自分がマッチすることを伝えられていない要因があるとするならば、そこを変えてみる努力は行って行きましょう。
このサイトではこれまでも自己分析や企業分析のやり方を解説していますので、その記事も参考にしていただき、一緒にもう一度就職活動を頑張って行きましょう。
受験とは違い、正解が見えにくく、企業によっても異なる部分で不安な戦いかもしれませんが今後、転職をしていくにしても最初のキャリアは大事になってきます。
最後の最後まで諦めることなく就職活動を一緒にやって行きましょう。