ボスキャリは11月に開催される重要なイベントです。成功への道は、スケジュール管理によって左右されます。
早期に準備を始めることで、他者との差をつけ、内定率を高めることができます。
実際に学生時代にボスキャリで就職をし、現在はボスキャリで採用側も経験をした筆者がボスキャリの事前対策のスケジュールの全体感を説明していきます。
- ボスキャリは早期の準備が成功の秘訣。
- スケジュール管理によって内定率が大きく変わる。
- ボスキャリ直前の対策も忘れずに。
ボスキャリでは事前応募が内定の鍵
ボスキャリのスケジュール管理の必勝法の大前提をお話していきます。
まずは下の図を見てください。
事前準備をしっかりと始める学生は夏頃(7月〜8月)から準備を始めて、
ボスキャリが始まる前から事前に企業との面接をして、当日は最終面接やディナーの約束を持っている学生がいます。
余裕を持ったスケジュールで行動することができているため、企業研究もしっかりとできています。
当日の動き方が明確であり、ボスキャリに来る企業の一覧も頭に入っているため、説明会を聞きたい企業のリストを持った状態で安心して当日を過ごせます。
事前準備をあまりせずに、当日を迎えてしまう学生は、当日「ウォークイン」と言って、興味のある企業の会社説明を聞いて、履歴書を提出することになります。
事前にスケジュールを意識せずに学生生活を送ってしまうことによって、ボスキャリ直前になって困ってしまうのです。
採用側として参加しても、ウォークインから面接を組むことも多いですが、企業のことを事前に調べてきている度合いが異なるため、面接で的外れな話をしてしまうことが多いです。
ボスキャリは事前準備が超重要!
まずはボスキャリの全体スケジュールを抑えよう
事前準備の重要性がわかったところで、全体的な理想なスケジュールを確認してきましょう。
後にスケジュールを過ぎてしまっている方の対応策も記載していきます。
上記が理想的なボスキャリのスケジュールになります。
順番に解説をしていきますが、自己分析や企業分析は余裕のあるスケジュールに見えてそうでは無いので丁寧に読み進めてください。
7月のスケジュール(ボスキャリ4ヶ月前)
ボスキャリ前の7月は就職活動を始めるベストシーズンと言えます。
7月、8月は夏休みで時間も多めに取ることができるはずなので、学校が始まる9月前に時間が必要なことは終わらせられるのが理想です。
そこで7月に行なっていただきたいのが自己分析になります。
就職活動を始める際に、自分はどういう傾向があるのかを理解することで、
ストレスの無い働き方や、自分の好きと強みを活かした職場を考えることができます。
ここをしっかりと考える時間を作れることで、単純に向いている企業が見つけられるだけでなく、面接においても自分がどうしてそこで働きたいかを言語化できるため、とても大事になってきます。
自己分析の具体的な行い方ですが、適当に自分の強みや好きなことを探すだけだと効率が悪いです。
そこで留学経験+採用面接官の両方経験しているぼくがおすすめする留学生用の自己分析方法をまとめていますので参考にしてみてください。
8月のスケジュール(ボスキャリ3ヶ月前)
ボスキャリ3ヶ月前になったら、自己分析を進めつつ「企業分析」も行なっていきましょう。
自己分析で「自分の強みや、理想の働き方」が分かったとしても、ボスキャリに来る企業のことを全然知らなければ意味がありません。
例えば「商社・コンサル」と聞いて、何をやっている会社なのかきちんと説明できますか?
この様に働き方を知らないだけで、もしかしたら自分にぴったりな会社、はいっぱい眠っているのです。
そこで企業のことを1社1社調べるのでは無く、業界・業種についての理解を進めて、ボスキャリに来る企業の一覧から興味のある会社を見てみましょう。
企業研究のやり方については、以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。
8月になったら早めに「ボストンまでの航空券、ボストンでの滞在のホテル」は取っておきましょう。
なぜなら、ボスキャリが近づくと1万人近い人がボストンに集まるため、
飛行機・ホテルが非常に混雑して「不便な時間・場所や、高額な箇所」しか残っていない状態になってしまいます。
早めに便利な場所でのホテルと飛行機を取って、当日の不安はなくしておきましょう。
会場は2つの内から選ばれることが多いです。
発表された際にはおすすめの周りのホテルの紹介も行うので参考にしてみてください。
9月のスケジュール(ボスキャリ2ヶ月前)
8月、9月と夏休みの間で自己分析・企業分析を積み重ねて、おおよその働きたい会社を見つけることができたら、具体的な面接対策と、申し込みを行なってきます。
9月になるとおおよその参加企業が決まってくるので、公式ホームページから企業一覧を見つつ、企業分析を重ねて入りたい企業をリストアップしておきましょう。
ここでポイントが一つ。
応募で迷う企業があったら、迷わず応募してみよう!
ボスキャリに来る留学生は日本の留学生と比べて、面接の練習回数も少ないため、迷ってる企業こそ最初に申し込みを行なって、面接の温度感を確かめてみることが重要です。
企業によっては、申し込み時に課題が出ることもあります。
そこで止まってしまうのでは無く、可能な限り我慢して、課題でもポートフォリオでも全力で取り組んで出せるものは出してみましょう。
ぼくは学生の頃はポートフォリオはありませんでしたが、このためにサイトを作って提出しました。
結果その会社で働くことになりました。
なぜ、この課題やポートフォリオが大事かと言うと、周りのみんなも同じ様に考えて「提出しないで終わる」学生が多いのです。
なので課題がある企業ほど、思い切って受けてみるのが非常に重要になります。
受けたい企業が決まったら、面接の対策を行なっていきましょう。
企業全般に対して面接対策を行うのではなくて、企業の求める能力に対して、自分の強みが一番出すことができるエピソードを考えていく、ということが非常に重要になります。
このサイトでもボスキャリの面接の対策方法についてはまとめていきます。
10月のスケジュール(ボスキャリ1ヶ月前)
いよいよ1ヶ月前になりました。
この時期になると面接の練習を繰り返しつつ、実際の面接がオンラインで始まってきます。
メールを頻繁にチェックを行いながら、面接日を確定させていきましょう。
社会人としては当たり前ですが、メールの確認は頻繁に行い、メッセージの返信は忙しくても1日以内には送る様にしましょう。
面接をこなしながら、うまくいけば次の面接や、ボスキャリ当日の面接の案内へと進んでいきます。
こうして面接が決まっていったものから、さらに細かく企業分析を行い、実際にどういう業務を行なっているのか、なんでそれが自分に合っていると思うのかを、きちんと自分の言葉で説明できる様になっておきましょう。
この辺りから当日のスケジュールの調整も始めていくと良いと思います。
ボスキャリの準備を始めるのが遅くなってしまったら
このページを見た頃にはすでにボスキャリの直前で、このスケジュール通りに進められない方も多いのでは無いでしょうか。
そういった方のために、直前でも可能なスケジュールを考えました。
最後まで「ウォークインでどうにかする」にならない様に足掻いてください。
2ヶ月前であっても、1ヶ月前であっても、事前の応募を受け入れている企業はあります。
ただし、ここでボスキャリの参加企業の一覧をぱっと見て「あんま興味ある企業無いなー、1つか2つかだけ事前に受けて、当日残りはウォークインしよう」って思うのだけは辞めていただきたいです。
就職はそんなに甘くありません。
周りは必死に就職活動をしている人たちなので、あまり知らずに行くのと、事前にしっかり調べていく人では大きな違いがあります。
そのためにも、上の方のスケジュールでも紹介している様に、自己分析や企業分析をしっかりと行なって、まだ事前募集をしている企業で「働き方が分からないから興味を持ててない企業」が無いかを最後まで見ていただきたいです。
世の中には名前こそ一般には知られていませんが、大きな会社であったり、興味を持つことができる会社はたくさん存在しています。
自己分析や企業分析の方法は上でも説明していますが、同様の方法で行なっていただければと思います。
スケジュールを意識して、ボスキャリの計画を立てよう
留学生は勉強に追われて、長期休みであっても自由に時間を作ることができる学生は多く無いかもしれません。
その中でも就職は、将来を大きく決定づけるものなので後悔はしていただきたくは無いですし、せっかく留学に来た優秀なみなさんが「就職活動が下手だった」という理由だけで将来活躍できないのは悔しいです。
このブログでは他にもボスキャリの対策方法を細かく解説していますので、一緒に就職活動の準備をしていきましょう!