留学生だと周りに就職活動を始めている学生がそもそも少ないため、エントリーシート等に何を書くと良いのか、を学習することができる機会が少ない状態にあります。
そこで今回は留学生として自分自身も就職を体験し、現在ボスキャリ等でも採用担当した筆者が留学生に特化したエントリーシートの書き方を紹介していきます。
まずはエントリーシートの目的を理解しよう
留学生は自己分析で自分の資質・興味を知り、企業分析でそれにマッチする企業を探します。
そこで始めてエントリーをする場合に
「なぜ自分はその企業にマッチしているのか」を示すものがエントリーシートになります。
企業は毎日何枚ものエントリーシートを見ながら、自分の会社とマッチしそうな人材を選んでいます。
なるべくわかりやすく、簡潔に自分の資質を企業にアピールしていく必要があります。
エントリーシートを考えながら以下の考えの整理をしていきましょう。
- 自分の魅力・資質の中からどれをアピールするかの
- なぜその企業に入りたいと思うのかの言語化
- なぜその企業に自分が向いているのかのロジックの整理
エントリーシートは強がる必要は無い
エントリーシートで自己PRや学生時代に力を入れたことを描き始めると、どうしても強がろうとしてしまって企業からすると変わり映えの無いエントリーシートになってしまうことがあります。
よくあるエントリシートの例
- 学生時代はバイトリーダーをしてました、そこでは〇〇の売り上げを達成するために….
- 〇〇研究室で〇〇のプロジェクトに参加していました。そこでは….
上に書いた例はダメな訳では無いですが、こういった履歴書は数多く存在し、また企業が知りたいのは大きなことをやった経験ではなくて、どの様な経験で何を考えて行動をしてきたのか、という部分です。
記載することのポイントとして「企業に合う自分の特徴を書く」のが重要です。
あなたが営業を志しているなら、営業の特徴にマッチしているコミュニケーション力や諦めずに何度も挑戦しながら改善していくことができる姿勢など、志望している業種にマッチする自分の資質をアピールする必要があるのです。
アピール資質さえ合っているのであれば大袈裟なことは言わなくても問題ありません。
留学生は普段から新しい環境で、ハードなスケジュールで勉強し、その中で色々な人と話し、息抜きするところはする、といった様に社会人として必要なスキルは自然と身についていることも多いので、自分が当たり前だと思っていることでも、マッチしているなと思えたことがあればアピールしてみましょう。
志望動機を書いてみよう
志望動機を書き始めるために、やりたいと思っている仕事が「自分のどの体験から、どういう部分に興味を持つ様になって、志望している働き方と繋がっているのか」ということを考えてみましょう。
同じ仕事によっても喜びを感じる部分は違うので、あなたがなぜそう思ったのか、を言えば良いです。
考えが整理できたら一度下記の様な順番で、考えをテキストにしてみましょう。
- 自分がやりたいと思っている仕事内容
- なぜその仕事内容をやりたいと思い始めたのか
- 活かせる自分の専門技術や知識があれば記載する
- 働く中でどんなことをやっていきたいと考えているか
- OB訪問やインターン、店舗・オフィスの見学の経験があれば記載する
考えとして何となく理解はしていても、言葉にしてみると思いの外難しいはずです。
学生時代に力を入れtことを書いてみよう
学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)では企業は何を知ろうとしているのでしょうか。
企業は「学生時代力を入れたこと・自己PR」を聞くことによって、学生が企業とマッチしているか、を探ろうとしています。
大事になるのが、自分の強さをひたすらにアピールするのでは無く、自分の強みは働く際にどの様に役に立つのか、ということをセットで言及することが重要です。
自分の強みの中でも、企業からすると強みにも弱みにもなる例を記載しておりますので参考にしてください。
企業にアピールする自分の資質を考えながら以下の様に、自分の考えをテキストにしてみましょう。
- 企業に伝えたい自分の資質・特徴は何か
- なぜそれが、企業・職種にマッチしているのか
- その特徴でどういう働き方をしていくことができるか
- その資質をこれまで活かして同様の結果を残してきた経験
この様にアピールする資質の裏付けをしっかりとすることで、企業としても納得することができるのです。
エントリーシートは「普通」に丁寧に書こう
エントリーシートを多くみていると、あえて堅苦しい文章で、難しい言葉を使って書こうとしている学生を目にします。
「である調」で記載されているエントリーシートも多数目にしますが、やはり見る側の読みやすさとしては「普通」にわかりやすい言葉で説明してくれる方が読み進めやすいです。
「ですます調」を使って、なるべく難しい言い回しはせず、簡潔に自分の伝えたいロジックで伝えたいことが相手に伝わる文章にしていきましょう。
なるべくシンプルに、伝えたいことが伝える文章を書こう
一文でも数文字でも削って、別の言い回しでもっと伝わりやすい言葉は無いか考える様に、エントリーシートは何度も何度も書き直して伝わりやすい文章に仕上げていきましょう。
エントリーシートを書いたら必ず誰かに見てもらおう
エントリーシートを記載したら必ず誰かにチェックをしてもらいましょう。
手間だと感じる方もいると思いますが、この一手間を惜しまないだけで大きく結果が変わると考えてください。
学生同士で確認を行うは楽ですし良いですが、学生は「どのエントリーシートが合格するか」は理解してる訳では無く、単純に伝わりやすさのレビューになってしまいます。
そこでどうにか「採用を担当したことがある社会人」を探して、レビューしてもらうのが超近道になります。
なぜなら採用を担当している人は、何百枚ものエントリーシートを見ていて、数秒見るだけでも合否の判断ができるほどの経験があります。
採用側からのレビューをもらうことができれば、その指摘は業界・業種が異なることはありますが、学生からもらうレビューよりも必ず精度が高いと言えるでしょう。
周りの知り合いをあたってみて、採用をやっていた大人と繋がれないか聞いてみましょう。
エントリーシートは企業との最初の接点になります。一緒に対策を行っていきましょう。