留学に行き、就活のタイミングでいざ面接対策を始めようと思っても、周りが就活をしていないから何から始めれば良いか分からない方は多いと思います。
今回ははじめに、面接はそもそもどういうポイントが重要なのかを説明していきます。
面接は企業とのマッチ度を確かめている
「面接は企業とのマッチ度を確かめている」と聞いて、当たり前だなと思う方は多いと思います。
この理解が重要で、就活生はどうしても「自分は判断される側だから、自分の魅力を沢山伝えないと」と考え、自分のアピールポイントをひたすらに伝えようとしてしまいます。
良いところを伝えても、企業の働き方にマッチしていない自分の良さを伝えようとしても意味がありません。
採用側も良い人が欲しいから面接を行いたいと考えていますし、採用される学生も働きたいと思っています。
姿勢としてはお互いに良い人だと良いなと考えて会っている点を忘れないようにしてください。
例えば恋愛、をイメージしてください。
マッチングアプリで初対面の相手に、ひたすらに自分の良さ「英語ができる、気遣いができる」等を言及してもそれが刺さるかどうかは「相手による」ですよね。
相手の方がどんなタイプで、それに対してどうアプローチするのかが重要であり、それを失恋する度に学んでいきますよね。
面接も同じことが言えます。
企業が求める人物像を理解して、それに対して自分はこういう部分が合っていると考えます、というアピールをしていかなければいけません。
ここを捉えられるのかどうかで大きく面接の結果が異なってきます。
面接は質問に答えるだけではダメ
これまで、面接はマッチ度を測るものと説明してきました。
次に質問を考えていきます。
面接官が質問を行うのは「その質問をすることで、聞き出したいことがある」ということになります。
先ほどのマッチングアプリの例を取るとしたら「部屋は綺麗?」と聞かれたら、「身の回りの片付けや整理が小まめにできるタイプなのか」を気にした質問なのがわかると思います。
面接での質問も同様です、質問の意図を理解して答えることが何より重要です。
世の中にある面接質問集、を手に取って練習することも効果があるかもしれませんが「面接で聞きたいことを推測して、それに対して答えを出せるか」の練習をいっぱい積むことをおすすめします。
質問の意図を汲み取って返答をしよう
ここで一つ例を取って説明をしていきます。
面接を行う時には以下の順番の思考を瞬時に行っていきましょう。
- 質問の裏の聞きたいことを推測する
- 相手の求める回答に対して、自分の当てはまることを考える
- そのエピソードを、回答、理由を説明する
例えば「自分を動物で例えるとするなら?」と質問されたとします。
相手はコンサル企業で、問題解決する能力や、臨機応変に学習できる能力等が求められることは分かっています。
そこで自分に当てはまるものとして「すぐに手を動かしてできる様になる能力」がマッチすると考えて、「自分はペンギンだと思います。周りと一緒に同じ方向を目指すことは好きだし、その中で壁にぶつかった際にはファーストペンギンとして、とにかく手を動かしてみることを大事にしているからです。」といった様に回答をすると、
論理的に課題を掘り下げて、それにマッチするものを言及する、ということができる様になります。
なんとなくそこで「ライオン」等言って、話しながら理由を考えることはおすすめしません。
私も学生のころ、始めての面接で「好きな芸能人」を聞かれて、相手の企業に関係の無い好きな話をしてしまいました。
働き方をどれだけイメージできているか
こういった質問に即答できる様にするためにも、会社が求める人物像や実際の働き方が想像できていなければ意味がありません。
そこで働きたい業界のできれば働きたい会社で働いている人に、実際の業務で何をしているのか、何が重要なスキルになるのかを明確に聞いておくことをお勧めします。
この一手間は惜しまずに必ず行っていただきたいです。
企業の働き方をイメージすうrことができている学生は思いの外少ないものです。
私自身数々の採用面接をしてきていますが、働き方を本当に理解していて、そこで自分の活かせる能力を把握することができている学生は一握りです。
面接対策に原稿はいらない
面接をしていると「あ、この子原稿覚えて読んでいるな」という学生によくあいます。
いわゆる質問に対しての「テンプレート」を用意しているのです。
面接の対策を行っていることは良いことですが、企業が知りたいのは質問の意図を汲み取ってもらうことなので、その場で自分の言葉で考えて回答できるか、というところもみたいと思っているのです。
どの企業にも同じ回答をしていては、先ほどの恋愛の話に戻りますが「一方的に好みを話している」状態になってしまいます。
面接練習で行っていただきたいのは「質問に対して、意図を汲み取る練習、それをその場の自分の言葉で話す練習」です。
面接対策は、文章を覚えようとしないのがポイント
練習する際には何度も繰り返し練習を行って、その場で即興で相手の考えを汲み取った答えを出す練習をしてみましょう。
面接対策は何度も行い、レビューをもらおう
ここまでで面接の基礎を説明してきましたが、この考えを理解した上で面接練習に取り組んでいただきたいです。
1人で面接練習するのも重要ですが、少し練習を重ねたら誰かに面接の練習をしてもらいましょう。
友達と質問をし合うのも一つの手ですが、それだと「回答を即興で答える練習」にしかならず、「回答の精度をあげる練習」にはなりません。
可能であればその業界で働いている人や、面接官を担当したことがある社会人、に手伝ってもらうことで、本当のレビューをもらうことができ、実際の面接をするよりも多くの学び得ることができるでしょう。