【元留学生が教える】就職のために自己分析が必要な理由

海外留学で多くの人が抱え続ける悩み、それは「就職」です。

海外という好きなことを追い求めて行ったはずが、仕事となると「自分は何をしたいのか」分からないという人は多いです。

ぼくもサンフランシスコの大学に留学して「自分の好き」を突き詰めていたつもりでいました。

ただ、就職活動の時期になると、どこの会社を受ければ良いのか分からず、周りの優秀な学生も、勉強は得意なはずなのに就職になると「とりあえず」いろんな会社を受ける、という風景を多く目にしてきました。


就職では、自分は本当は何をやりたいのかを発見して、それを実現できる会社を探す必要があります。

ただし留学生は、勉強で忙しいことが多く「自分のこと」を考える時間を持てる人が少ないです。

そこで、学生時代に自分の好きなことを見つけて、社会人になり、面接官として多くの新卒採用に携わっているぼくだからこそ言える、留学生が行うべき「自己分析」のやり方を紹介していきます。

なぜ留学生は自己分析をしないといけないのか 

留学生は最初「英語が好き」「海外が好き」「広い世界の文化を知りたい」といった理由で、海外に挑戦をしています。

しかし留学を続けるうちに、英語が話せてコミュニケーションが取れるようになった段階で次の様な課題にぶつかります。

英語を話せる様になった後、自分は何をしたいんだろう。

この悩みと共に、就職時期が来てしまいます。
結局自分がやりたいことが見つからないまま、内定欲しさに色んな企業に応募することでしょう。

これはとても「勿体無い」と思います。

なぜなら留学をしている人達は、挑戦して一歩踏み出す勇気を持っていて、やりたいことさえ見つかれば今後の人生もワクワクしながら夢を追い求めることができるからです。

みなさんはそのポテンシャルを持っていると信じています。

せっかく挑戦をして海外に行ったのに、隙間時間ができれば日本の学生と同じようにInstagramやYouTubeを見て時間を潰してしまったり、大金がかかっている生活で時間を潰してしまうのは勿体無いです。

そこでもし学生生活を送りながら、将来目指すべき姿が明確になり、それに向かって楽しく努力を積み重ねていくことができたとすると…..
就職や卒業をする頃には周りとは圧倒的な差ができているはずです。

そのためにまずは「自分のことを良く知る」ことが必要になってくるのです。

やりたいことが見つかれば残りの留学生活をどう過ごせば良いのかが分かり、毎日に活力が生まれてくることでしょう。

自己分析をした後の留学生活の送り方が人生を左右する

自己分析の方法やどんな仕事が向いているかはこのサイトでもこれから詳しく説明をしていきますが、その前に少し、何で自己分析をすることが重要なのかを理解していただきたいです。

就職は残酷で、これまでの学生生活は学業の成果が重要視されていましたが、社会人の就職面接になると、自分がなぜその会社に必要なのかをアピールして、他の学生より優れていることを示さなければいけません。

面接官が注目しているのは、どんな学業をしてきたかでは無く、その人は会社でどんなバリューを出すことができるか、を見極めています。

そこで成果を残すためには「自分はこういう強みがあるから、こういう働き方ができます!」を言えないと、企業からすると特徴の無い人間で終わってしまいます。

筆者の体験談

ぼくはサンフランシスコの大学で「映画」を勉強していて、日々動画を自分でも作って生活していました。
それまでは物理部でロボットを作ったり、ブログで記事を発信していたりしていました。

だからこそ僕の就職の軸としては「ものづくり」がしたい。でした。

何かものを作ること自体が好きで、何か形ができてくることに喜びを感じるタイプであったし、それを発信してリアクションがもらえる時に一番興奮しました。

この体験を軸に就職に挑んで「Web制作会社」や「広告代理店」が向いていると考え面接をしていましたが、
同じ受けている人達はみんな、同じようなことを好きだと思っている、という前提を考えられていませんでした。

それを面接で武器として戦っても、周りもものづくりが好きなため大した差別化にはなりません。
面接で印象に残るためには何か、自分がなぜその会社にメリットがあるのかを考えないといけません。


そこで自己分析をする中で、自分の強みとしては色々なものづくりで、アウトプットを出してきた経験があり、サムネイル画像作り、記事の執筆、動画編集、情報収集等、色々なものを0から集めて自分で理解をどんどん進めるのが得意であり、周りの人間も巻き込んでモチベーションをつけてみんなで物づくりをするのが好き、ということが分かりました。

そこで初めて、ものづくりの場において、自分の強みを理解することができ、企業の面接で周りを巻き込んでジェネラリストとして色々な知識を持って働くディレクター職が向いていることをアピールすることができました。


こういったように、自分のやりたいことを見つけるだけでは無く、
その後に自分の強みを磨くために留学生活を使う、という覚悟を持っていただくことで、留学が終わるころには「英語」だけじゃなく、自分の強みも磨かれて、企業からしても「うちの会社に入って欲しい」と思ってもらえるような学生生活を送ることができます。

強みを伸ばす学生生活を送ろう

自己分析が終わったら、面接の準備が万全、という訳ではありません。
自分の好きと強みがわかったら、その強みを活かすために残りの学生生活をもっと活かしていきましょう。

例えば「人と人を繋げるのが得意」という自分の強みが分かって、
それが企業からも求められていることだと分かったらなら、
残りの学生生活でその強みをさらに活かして行動するだけでも、たくさんのエピソードと自信がでてきます。

就職の面接では嘘を用意する必要はありません。

学校で勉強したこと、1つ聞かれるだけでも、その場で思い浮かんだことをツラツラと言うよりは、企業が求めていると思う強みを交えて、エピソードを語れた方が断然強いのは分かりますよね。

自分が「これ強みかも」と思えたものがあるのであれば、残りの学生生活はそこをさらに伸ばすための機会、として捉えてみましょう。

自分の強みを伸ばせるだけでなく、具体的に自分について語ることができる話を増やすことができるのです。

それは学問だけではなく、私生活でも、友達と遊んでいる時にでもいつでも伸ばすことができます。
そう考えると、私生活を意識して強みを活かしていく人と、そうじゃない人が面接に立った時に、どういう違いが出るかは説明する必要もないでしょう。

自己分析をして自分の「好き」と「得意」を見つけよう

自己分析の具体的な方法を説明する前に、
留学生に自己分析をすることがなぜ重要なのか、について説明しました。

この目的を理解してもらってから自己分析をするのと、その辺に売っている自己分析本をいきなり手に取るのとでは、自己分析の目的が大きく異なってくると思い最初に説明をさせていただきました。

このサイトでは次の記事から具体的に留学生がどうやって自己分析をすれば良いのかについて説明をしていきます。
ぜひ次の記事で具体的な自己分析を紙とペンを用意していただいて一緒にやっていきましょう。

自己分析完全攻略ガイド

面接官が教える自己分析の対策方法を解説していきます。